病気、特に生活習慣病の早期発見、健康管理のため、年1回の定期的な健康診断をおすすめします。
平成20年度より国の医療制度改革に伴い、新しい健康診査が始まりました。今まで各自治体で実施されてきた基本健診が、特定健診・特定保健指導に変更されました。
これまでの健診は、高血圧、高脂血症、糖尿病など病気の早期発見、早期治療を重視してきました。
現在の健診では、メタボリック・シンドローム(内臓脂肪症候群)の該当者、予備群の人を見つけ、生活習慣病の発症を未然に防ぐ内容になっています。
東京都武蔵野市の場合、市の国民保険に加入している方、75歳以上の市民の方が受診対象になり、今までの基本健診の水準を維持しつつ、新たな健康診査を行います。誕生月によって受診できる期間が異なりますのでご注意下さい。
詳しくは、市の広報を御覧いただくか、市立保健センター(0422-51-0700)にお問い合わせ下さい。被用者保険(企業の健康保険組合)、共済組合、武蔵野市以外の国民保険などに加入している方の特定健診については、それぞれの保険組合にお問い合わせ下さい。
20~30歳代の女性は、健診を受ける機会が少ないものです。
結婚を機に、健康診断、婦人科検診を受けてほしいと思います。
婦人科検診(子宮がん検査、性感染症検査)、内科健診を受け付けております。
検査の項目は、ご希望にそって実施いたします。費用については、お電話でお問い合わせ下さい。
生活習慣病(かつての成人病)とは、日常の乱れた生活習慣の積み重ねによって引き起こされる病気で、
日本人の3分の2近くがこれで亡くなっています。遺伝的な要因もありますが、
食生活(特に動物性脂肪)、運動不足、喫煙、飲酒、ストレスなどが、深く関係しています。
生活習慣病の中でも、特に肥満、高血圧症、高脂血症、糖尿病は「死の4重奏」と呼ばれています。
これらの病気が合併することで、加速度的に動脈硬化や心疾患、脳卒中などの重大な病気を引き起こしかねません。
また、「サイレント・キラー」とも呼ばれ、自覚症状が出にくいため、放置されがちです。
ですから、日頃から定期的な健康診断が重要となるわけです。
最大血圧140mmHg以上または最小血圧90mmHg以上を高血圧と判断します。
原因が特定出来ない本態性高血圧と、腎臓、副賢などの病気が原因の2次性高血圧がありますが、90%は本態性です。
40歳以上の10人に1人は、この病気にかかっているといわれ、年々増加傾向にあります。予備軍(将来糖尿病を発症する恐れのある人)は3人に1人といわれています。血糖値を一定に保つことができなくなります。自覚症状がなく、悪化させてしまいがちです。放置しておくと、網膜症や腎症などの合併症を起こし、失明や腎不全にいたるおそれがあります。
検査値が以下のいずれかであれば糖尿病の疑いがあります。
【空腹時】血糖 126mg/ml以上、ヘモグロビンAlc(国際標準値)6.5%以上
血液中に、コレステロールや中性脂肪が増えすぎたことをいい、動脈硬化の大きな原因となります。
検査値が以下のいずれかであれば要注意です。
・総コレステロール 220mg/dl以上
・中性脂肪 150mg/dl以上
・HDLコレステロール(善玉)40mg/dl未満
・LDLコレステロール (悪玉)140mg/dl以上
判定基準としてBMI(body Mass Index:体格指数)が用いられています。
BMI=体重(Kg)÷身長(M)÷身長(M)
※BMI 22を標準体重としています。
BMI18.5未満を低体重、25以上をそれぞれ段階別に分けて、肥満度を定めています。
肥満は生活習慣病と密接な関係にあります。
インフルエンザの予防の基本は、流行前に接種を受けることです。抵抗力がつくまでに、2週間程度かかり、効果が持続する期間は約5ヶ月とされています。毎年、12月中旬までに接種を受けておくことをお勧めします。12歳までの小児は2回、13歳以上の方は、1回の接種で効果があるといわれています。高齢者(65歳以上)の方は、自治体より、一部負担があり、自己負担が安くうけられます。武蔵野市の場合、自己負担金2,500円です。インフルエンザワクチン65歳未満の方一回目3200円
肺炎球菌ワクチンは各自治体によって異なりますが、武蔵野市では、高齢者(65歳以上)の接種の自己負担は5,000円となります。市健康課への申し込みが必要となります。
子宮頚ガン(HPV)予防ワクチンも自治体で負担してくれますので(武蔵野市の場合は平成25年4月より無料、[3回接種]、対象者中学1年~高1の女子)、是非接種をおすすめします。高2以上の方は、有料になりますが、がん発症予防のため、是非、接種をお勧めします。
当院では発熱のある方は、他の患者様と分けて発熱外来にて診させていただいております。
あらかじめ診察時間を指定させていただきますのでご来院の前にお電話ください。
37.5℃を超える場合また37.5℃を超えていなくても、
明らかに普段より1℃以上体温が高い状態が続いている場合や何かしらの随伴症状がある場合は受診を検討しましょう。